トレード

【中日ドラゴンズ】日本ハム谷元獲得へ

中日が日本ハム谷元獲得へ、成立なら1日即合流も

 中日が、日本ハム谷元圭介投手(32)の獲得交渉を進めていることが30日、分かった。金銭トレードが濃厚で、シーズン中の移籍期間が終わる今日31日に発表される。選手の交換になる可能性も残っている。

 森監督の1年目は5位に低迷しているが、CS進出の望みは捨てていない。谷元は167センチと小柄だが、伸びのある直球を武器に活躍を続けてきた。昨年はチームトップタイの58試合に投げてリーグ制覇に貢献した。

 9年目の今季も36試合登板と大車輪の働き。30日現在でチームトップの21ホールドを記録し、通算100ホールドも達成。先日の球宴にも初選出された。今季、国内FA権を初取得していた。日本ハムは今シーズン中だけで3件目のトレードになる。

 中日の救援陣は又吉の先発転向などもあり、開幕から不安定だった。又吉が救援に戻り、岩瀬が復活したことで田島につなぐ勝利の方程式ができ上がったが、岩瀬も42歳と体力面の不安があり、強化の必要があった。交渉成立なら明日1日からのDeNA戦(横浜)で、すぐ1軍合流の可能性もある。

 ◆谷元圭介(たにもと・けいすけ)1985年(昭60)1月28日、三重生まれ。稲生では春夏通じて甲子園出場なし。中部大ではエースで愛知大学野球リーグで06年春、秋にベストナイン。社会人野球のバイタルネットに進み、08年10月に日本ハムの入団テストを受け、同年ドラフト7位で日本ハムに入団。14年からは3年連続で50試合以上登板。今季は36試合に投げ0勝2敗1セーブ21ホールド。右投げ右打ち。167センチ、72キロ。

【NPB】ヤクルト杉浦稔大と日本ハム屋宜照悟がトレード

ヤクルト杉浦稔大と日本ハム屋宜照悟がトレード

 日本ハムは24日、屋宜照悟投手(28)とヤクルト杉浦稔大投手(25)の交換トレードが成立したと発表した。

 杉浦は北海道・帯広市出身の道産子右腕。入団会見は26日ロッテ戦が開催される帯広で行われる。13年ドラフト1位でヤクルトへ入団。1月には元モーニング娘。で5月末にテレビ東京を退社した紺野あさ美さん(30)と結婚した。今季は5試合に登板も、現在は右肩を痛めて2軍調整中。郷里の北海道で再出発する。背番号は未定。

【NPB】日本ハムのエスコバーとDeNA黒羽根交換トレード

日本ハムのエスコバーとDeNA黒羽根交換トレード

 日本ハムは6日、エドウィン・エスコバー投手(25)とDeNA黒羽根利規捕手(30)の交換トレードが成立したと発表した。

 エスコバーは今季から日本ハムでプレー。14試合に登板し、1勝2敗、防御率5・64。今季12年目の黒羽根は通算336試合に出場。昨季と今季は1軍出場に恵まれていなかったが、新天地で再出発することになる。

 エスコバーは球団を通じて「日本球界でプレーする機会を与えていただいたファイターズには感謝しきれません。まるで母国でプレーしているかのように、野球に専念できる環境を整えてくれた球団スタッフの手厚いサポートがなければ、今回の移籍話も舞い込むことはなかったと思います。栗山監督やコーチの皆さん、チームメートもとても温かく迎えてくれましたし、何よりも、いつも温かい声援を送ってくださるファンの方々と北海道を離れることを考えると胸が締めつけられる思いです。このチャンスをふいにすることなく努力を重ねて、新天地での活躍を誓います。これまでの経験は生涯忘れることはありません。本当にありがとうございました」と、コメントした。

 ◆エドウィン・エスコバー 1992年4月22日生まれ、ベネズエラ出身。インスティテゥト・ディオセサノ・バルキシメト高から08年にレンジャーズと契約。10年にジャイアンツにトレード移籍。14年7月、マイナーの有望選手によるフューチャーズゲームの世界選抜メンバー入り。直後に元サイ・ヤング賞右腕ピービとの交換トレードの1人としてレッドソックス移籍。14年8月27日にブルージェイズ戦でメジャーデビューを果たした。メジャー通算27試合1勝2敗、防御率7・01。188センチ、102キロ。左投げ左打ち。

 ◆黒羽根利規(くろばね・としき)1987年(昭62)6月2日、神奈川県出身。日大藤沢から05年高校生ドラフト3位で横浜ベイスターズに入団。178センチ、84キロ。

【東北楽天ゴールデンイーグルス】巨人小山と柿沢をトレード

楽天星野副会長が熱望 巨人小山と柿沢をトレード

 巨人小山雄輝投手(28)と楽天柿沢貴裕内野手(22)のトレードが4日、発表された。将来性を見越して強打の若手内野手を探していた巨人と、先発、リリーフの両適性を兼ね備えた投手を求めていた楽天の思惑が合致した。

 小山は「13年の日本シリーズでも(楽天相手に)投げて、東北が一体となっている感じは今で言う広島のようだし、負けないくらいの一体感があった」と話した。

 星野仙一副会長は監督時代から150キロ近い速球とフォークを武器とする小山に着目。右腕は今回のトレードでも熱望されたことを聞き「必要とされるのは選手としてありがたい。それだけで終わらず、取って良かったと思われるように」と誓った。

 巨人入りする柿沢は「球団やチーム、ファンの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。その方々のためにも読売ジャイアンツの一員として頑張ります」と意欲を見せた。

 ◆小山雄輝(こやま・ゆうき)1988年(昭63)12月5日生まれ。愛知県出身。大府から天理大を経て10年ドラフト4位で巨人へ入団。14年は6勝を挙げ、チームの3連覇に貢献。同年のCSでは阪神と対戦したファイナルSの第4戦に先発した。通算成績は55試合で8勝8敗1セーブ、防御率2・87。187センチ、82キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2800万円。

 ◆柿沢貴裕(かきざわ・たかひろ)1994年(平6)7月30日生まれ。鹿児島県出身。神村学園から12年ドラフト6位で楽天へ入団。15年から育成選手となるも、今年の7月に支配下選手へ復帰。今季は2軍でチーム最多の98試合に出場し、打率2割8分6厘。1軍出場はなく、2軍では通算208試合で打率2割4分8厘、9本塁打。179センチ、80キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸550万円。

【NPB】日本ハム吉川と巨人大田「格差」トレードに両軍思惑

日本ハム吉川と巨人大田「格差」トレードに両軍思惑

 

巨人大田泰示外野手(26)公文克彦投手(24)と、日本ハム吉川光夫投手(28)石川慎吾外野手(23)の2対2のトレードが2日、両軍から発表された。先発補強を目指していた巨人はエース級の左腕を、若手の大砲候補を探していた日本ハムは未完の大器を獲得することに成功。実績からすれば「格差トレード」で巨人にお得感がにじみ出ているが、両軍の思惑が合致。ウィンウィンの補強の背景を解説する。

 覇権奪回を目指す名門と今季の覇者が17年の進化に向けて大胆に動いた。屈指の潜在能力を秘める大田と、12年のパ・リーグMVPにも輝いた本格派左腕の吉川を基軸とし、変則左腕の公文とパンチ力ある石川慎を絡めたトレードが、日本シリーズ終了から4日後に公となった。

 一般的にトレードは実力、年俸的に均衡を取る。年俸は大田2100万円対吉川9500万円(推定)。4者を絡めても格差は是正されない。大田は周知の逸材だが、レギュラー歴がない。一方で吉川は最優秀防御率も含めたタイトルホルダーでもある。MVP受賞歴のある選手のトレードは97年の石井丈が西武から日本ハムに移籍して以来。近年では異例ともいえる不均衡なトレードにも見える。

 だが両者の思惑が絡み合えば、溝は埋まっていく。巨人堤GMは「プロ野球選手は1軍のステージでやってなんぼ。泰示(大田)も公文も1軍でぜひと請われて行くし、こっちも(吉川、石川慎を)請うている。新陳代謝とか簡単な言葉で締めくくられるものではない」と決断への思いを口にした。来季の両軍の行方を占うトレードとなるかもしれない。

 ◆自軍のドラフト1位級同士のトレード 07年6月に清水、木元(日本ハム)と歌藤、萩原(オリックス)が2対2でトレード。清水は97年1位、歌藤は03年自由枠で入団。00年10月の阪神と近鉄の3対3トレードには90年1位の湯舟(阪神)と93年1位の酒井(近鉄)が含まれていた。巨人では73年1月にあった渡辺、小坂と高橋善(日拓)の2対1以来。小坂が69年1位、高橋善は66年1位だった。

【千葉ロッテマリーンズ】小谷コーチが今季限りで退団 球団に申し入れ

ロッテ小谷コーチが今季限りで退団 球団に申し入れ

 ロッテ小谷正勝2軍投手コーチ(71)が、今季限りでの退団をチームに申し入れたことが11日、分かった。投手の育成、技術指導に定評のある同コーチは13年から同職を務めている。プロ意識が非常に強く、1軍に送り込めなかった即戦力の投手や伸びしろのある好素材を育て上げられなかったことに対して、けじめをつけたい気持ちが強いという。

 4年間の任期中に残した財産は計り知れない。個性や長所を伸ばす指導に徹し、今季は先発で7勝を挙げた二木、勝ちゲームの終盤を担うまでに成長した南らを1軍に送り出した。調子を崩してファーム落ちした主力投手のメカニック指導も担当。唐川とは二人三脚でフォームを洗い直し、球威を大幅アップさせて先発ローテに戻した。

 1、2軍の関係なくロッテ投手陣を把握し、安定してAクラスを確保できるよう力を底上げした。一方で、ソフトバンク、日本ハムに対抗し、上回るだけの投手層を築けなかったことへの反省も大きく、自ら退団する意思を固めた。CSはファーストステージで敗退。来季へ向けて巻き返しを図るチームにとっては大きな痛手となる。

 ◆小谷正勝(こたに・ただかつ)1945年(昭20)4月8日、兵庫県生まれ。明石高から国学院大を経て、67年ドラフト1位で大洋入団。通算285試合24勝27敗6セーブ、防御率3・07。79年に大洋でコーチとなり、ヤクルト、巨人、ロッテに移籍。三浦(DeNA)石川(ヤクルト)内海(巨人)と現役勝利数1、2、4位を指導した。右投げ右打ち。

【オリックス・バファローズ】移籍の八木「レベルを上げて勝負したい」

オリックス移籍の八木「レベルを上げて勝負したい」

 ヤクルトから交換トレードでオリックスに移籍した八木亮祐投手(25)がほっともっと神戸で入団会見に臨んだ。

 パ・リーグへの移籍で「交流戦で何度か投げたがボコボコにされたイメージ。自分のレベルを上げて勝負したい。柳田選手(ソフトバンク)や大谷選手(日本ハム)といった左の強打者を抑えたい」と意気込みを語った。背番号は65。近く2軍に合流する。

【東京ヤクルトスワローズ】移籍の近藤が会見「チャンスつかめるよう」

ヤクルト移籍の近藤が会見「チャンスつかめるよう」

 オリックスからヤクルトにトレード移籍した近藤一樹投手(33)が20日、都内の球団事務所で入団会見を行った。

 「シーズン中での突然の出来事なので、驚いていることが率直な感想。でもチャンスをいただけたことに感謝して、そのチャンスをつかめるように頑張りたい」と意気込みを口にした。会見に同席した小川SDは「攻撃的な投球が彼のスタイル。先発、中継ぎと苦しい中で頑張ってほしい」と期待を込めた。近藤一は、数少ない近鉄を知る現役選手で、08年には10勝もマーク。今季も5試合に先発し、2勝2敗の成績を残している。現在、チームの防御率は12球団ワーストの4・92。不安定な先発陣の立て直しが急務の中で、通算31勝を挙げている近藤一に白羽の矢が立ったようだ。背番号は「70」に決まった。

【東北楽天ゴールデンイーグルス】嶋、22日ロッテ戦で骨折から2カ月ぶり復帰へ

楽天嶋、22日ロッテ戦で骨折から2カ月ぶり復帰へ

 楽天の梨田昌孝監督(62)は20日、左手骨折で戦列を離れていた嶋基宏捕手(31)が22日のロッテ戦から約2カ月ぶりに1軍に復帰するとの見通しを示した。

 既に2軍では実戦復帰しており「順調に来たと連絡を受けている。期待している」と話した。

 監督はまた、左手の甲を痛めていたアマダーも22日から復帰するとした。

【オリックス・バファローズ】ついに近鉄戦士消えた、近藤一がトレードでヤクルトへ

オリックス ついに近鉄戦士消えた 近藤一がトレードでヤクルトへ

 オリックスの近藤一樹投手(33)とヤクルトの八木亮祐投手(25)のトレードが成立し、17日に両球団から発表された。左腕の層を厚くしたいオリックスと、即戦力の先発投手を必要としていたヤクルトの思惑が一致した。

 近藤一は東京・日大三から01年ドラフト7巡目で近鉄に入団し、04年オフの合併でオリックスに移籍。132試合に登板して、31勝45敗、防御率4・68。近藤一の移籍で近鉄出身選手はオリックスからいなくなることになった。愛知・享栄から08年ドラフト2位でヤクルトに入団した八木は55試合に出場して、11勝22敗、防御率4・25。背番号は65に決まった。

 ▼近藤一 突然のことで驚いている。活躍することがオリックスとヤクルトへの恩返しになる。切り替えて、このチャンスを生かしていきたい。

 ▼八木 入団から7年半、たくさんの方々にお世話になり、大変感謝しています。恩返しをする意味でも、新たな気持ちで頑張っていきたいと思います。

 ◆近藤 一樹(こんどう・かずき)1983年(昭58)7月8日、神奈川県出身の33歳。日大三から01年ドラフト7巡目で近鉄入り。04年オフの分配ドラフトでオリックスに移籍し、08年自己最多の10勝。11年以降は右肘故障に苦しみ、14年オフの育成選手を経て、昨年4年ぶりの復活勝利。通算31勝45敗、防御率4・68。1メートル83、80キロ。右投げ右打ち。

 ◆八木 亮祐(やぎ・りょうすけ)1990年(平2)9月29日、愛知県出身の25歳。享栄から08年ドラフト2位でヤクルト入り。伸びのある直球を持ち味に、5年目の13年にはローテを守って初完封を含む5勝をマーク。規定投球回にも到達した。今季は1試合で1敗。通算11勝22敗、防御率4・25。1メートル80、73キロ。左投げ左打ち。