日本野球連盟は17日、都内で理事会を開き、社会人代表監督に元西武投手の石井貴氏の兄で元東京ガス監督の石井章夫氏(52)とすることを決定した。任期は18年アジア競技大会(ジャカルタなど)終了まで。
石井氏は桐蔭学園(神奈川)から慶大に進み東京ガスへ入社後、03年から05年まで監督を務めた。
社会人野球
【社会人野球】東京大会の組み合わせ決定
社会人野球の今季初戦となる東京大会(3月11日から4日間、神宮球場ほか)の組み合わせが決定した。
神宮球場にはドラフト1位候補の田嶋大樹投手(20=佐野日大)擁するJR東日本が登場。高校時代も、プロ志望届を提出すれば1位という呼び声の高かった左腕が、解禁年最初の公式戦でどんな投球をするか注目だ。また、大田スタジアムでは今秋ドラフト上位候補の谷田成吾外野手(23=慶大)や、柏原史陽投手(23=同大)が所属するJX-ENEOSがJR九州と対戦する。4組で予選を行い各組1位が決勝トーナメントに進出する。
【社会人野球】楽天退団の相沢が新潟のバイタルネットに入部
社会人野球のバイタルネット(新潟市)は16日、前楽天の相沢晋投手(29)の入部を発表した。
この日行われた本社取締役会で決まった。同社の元プロの入部は初になる。相沢は巻高OBで、石巻専大、日本製紙石巻を経て14年のドラフト8位で楽天入団。昨季限りで退団した。10日に入部テストを受けており、佐藤英司監督(38)は「本人もまだやれると思っている。さらに成長してほしい。同時に、若手の指導も期待したい」と話した。
【千葉ロッテマリーンズ】香月良仁は熊本GLでコーチ兼任
<さよならプロ野球:ロッテ香月良仁投手>
プロ生活に別れを告げた元ロッテ香月良仁投手(32)は先日、第2の故郷である熊本に引っ越した。「朝は手続き。昼から自主トレして、その後は会社で打ち合わせ。慣れるのに精いっぱいです」と話す声は、充実感に満ちていた。
10月1日に戦力外通告を受けた瞬間「不思議と、熊本に戻るんだろうなと」。福岡の大学で野球はやめるつもりだったが、社会人チームの熊本ゴールデンラークス(現鮮ど市場ゴールデンラークス)の目に留まった。1学年上の兄良太さん(元巨人)と比べ、「自分は大したことない」と思っていた。だが、その兄が「お前には才能がある。なんで真剣に野球をやらないんだ」と背中を押してくれた。チームの母体会社が経営するスーパーでコロッケを売りながら都市対抗に出場。プロの門をこじ開けた。
決して、華やかな8年間ではなかった。「一言で言うと、しんどかった」と告白した。「僕は素質、見栄えで劣る。チャンスは少なかった。その分、結果を出し続けて順番が回ってくるのを待つしかなかった」。それでも「誰よりも野球に向き合った自負はあります」と胸を張る。試合後のウエートが日課だった。「投手に、そこまで筋力は要るのか」という周りの声にも「何かやってダメなら仕方ない」と黙々と取り組んだ。7年目の昨季、自己最多40試合登板で実を結んだ。
甘くはなかった。「勝負の年」と臨んだ今季は11試合にとどまり、戦力外に。すると、古巣がコーチ兼任で声をかけてくれた。「地震もあった。僕にできることはスポーツ。熊本を元気づけたい。プロに行きたい子のお手伝い。でも、エースで投げるつもり。恥ずかしくないように」と意気込む。目指すは、自身が投げた08年以来の都市対抗出場だ。【ロッテ担当=古川真弥】
【社会人野球】吹石一恵パパ、徳一氏が日本新薬監督に
近鉄で守備走塁コーチなどを務めた吹石徳一氏(63)が社会人野球の日本新薬監督に就任したことが2日、分かった。
長女で女優の吹石一恵(34)が、年末に歌手で俳優の福山雅治(47)との間に第1子を出産したばかり。明るい話題も力に都市対抗制覇を目指す。
吹石氏は南部(和歌山)から日本新薬を経てプロ入りし、堅守の内野手で活躍。80年の広島との日本シリーズなどで存在感を示した。88年で引退し、近鉄コーチ、楽天チーフスカウトなどを歴任。14年に日本新薬ヘッドコーチに就任した。
岩橋良知監督(50)が昨年退任し、同監督とチーム強化に努めてきた吹石ヘッドが昇格した形。「チーム全員で勝ちにこだわった野球をしたい」とエース榎田宏樹(27)やプロ注目の中稔真外野手(24)らを擁するチームを率いる。
【社会人野球】元ロッテ香月良仁が古巣・鮮ど市場で兼任コーチ就任
今季までロッテでプレーした香月良仁投手(32)が、来年は出身の社会人チームである鮮ど市場ゴールデンラークス(旧熊本ゴールデンラークス)に投手コーチ兼任で復帰することが5日、分かった。8年目の今季は11試合の登板にとどまり、10月に戦力外を通告されていた。
独立リーグなどからもオファーがあったが、ゴールデンラークスを選んだのには復興支援の思いもある。4月の熊本地震で、チームの母体であるスーパーチェーン「鮮ど市場」も大きな被害を受けた。選手たちは避難所の手伝いを率先して行い、練習どころではなくなった。香月も当時、千葉で募金活動を行い、支援を呼び掛けた。社会人時代、鮮ど市場でコロッケを売りながら、地元の人に支えられてプロへの道を開いた。「恩返しをしたいんです。プロで経験したことを伝えられたら。頑張ることで、熊本で喜んでくれる人もいると思う」と胸の内を明かした。
目標は都市対抗出場だ。香月がエースだった07、08年を最後に、出場していない。兼任コーチは「ばりばり投げますよ」と、選手としても力になることを誓った。【古川真弥】
【OB】大石大二郎氏がジェイプロジェクト監督に来月就任
元オリックス監督の大石大二郎氏(58=日刊スポーツ評論家)が社会人チーム「ジェイプロジェクト硬式野球部」監督に就任することが24日、明らかになった。12月に正式就任する予定。
「ジェイプロジェクト」は、東海地区を中心に居酒屋など飲食店を経営する株式会社ジェイグループホールディングス(本社=名古屋市)がもち、09年に創立、12年都市対抗に初出場を果たすなど成長を遂げてきた。大石氏は「自分にとっては新しい挑戦です。野球のレベルアップとともに、社業に打ち込む社員の方々の活力になれればと思っています」と語った。
大石氏は、近鉄でプレーした現役時代は、3拍子そろった球界を代表する内野手として鳴らした。4度の盗塁王に輝き、89年には9年ぶりのリーグ優勝に貢献。08、09年にオリックス監督を務め、11年はソフトバンクのヘッドコーチとしてリーグ優勝、日本一に導いた。
【社会人野球】JX-ENEOS新監督に田沢純一の元女房・山岡氏
都市対抗11度の優勝を誇る社会人野球の強豪、JX-ENEOSの和嶋利博監督(47)が今年限りで退任し、新監督に大リーガー田沢純一の元女房役だった山岡剛(ごう)氏(33)が就任することが23日、分かった。
山岡氏は日大高(神奈川)から早大へ進学。06年に新日本石油ENEOS(現JX-ENEOS)入社後は捕手として活躍し、08年には田沢純一(30=レッドソックスFA)とバッテリーを組み、都市対抗で優勝した。13年には同社が62年に達成して以来となる、51年ぶりの都市対抗2連覇にも貢献。昨年までコーチとしてチームに携わっていたが、このたび監督として復帰することになった。和嶋監督は、現慶大の大久保秀昭監督(47)の後を受けて14年秋から指揮を執り、翌年の都市対抗に出場。今秋の日本選手権は1回戦でNTT西日本に敗れた。
【社会人野球】三菱重工長崎と三菱日立パワーシステムズ横浜が統合
社会人野球の強豪・三菱重工長崎と三菱日立パワーシステムズ横浜(神奈川)が統合することが11日、分かった。三菱重工業スポーツ部門の再編に伴う統合でチームを強化する狙いもある。
三菱重工長崎は1917年に創部。三菱重工業を母体とするチーム内で屈指の長い歴史を持つ。都市対抗は17度出場で準優勝2回、日本選手権は11度出場で01年に初優勝。巨人杉内、元横浜篠原(現DeNA投手コーチ)ら多くのプロ選手を輩出した。
三菱日立パワーシステムズ横浜は、三菱重工横浜として1964年に創部。14年2月に現チーム名に改称された。都市対抗は7度、日本選手権は5度出場し、最高は4強。14年に中日ドラフト1位で野村、同年4位でDeNAに福地を送り出すなど、関東の強豪として地位を築いている。
【東北楽天ゴールデンイーグルス】準硬式ドラ6鶴田と合意
楽天はドラフト6位で指名した帝京大準硬式野球部の鶴田と都内で入団交渉を行い、契約金2500万円、年俸600万円で合意した。
背番号は61。準硬式で最速149キロの異色左腕は、お笑い芸人のココリコ遠藤と同じ藤井学園寒川(香川)出身。自身も球界で名をとどろかせて「会ってみたい」と対面を夢見る。お立ち台で遠藤の持ちネタ「ホホホ~イ」を披露することには否定的だったが「そういう感じのものはできたら」と、パフォーマンス自体には乗り気だった。 【交渉状況】