記録

【NPB】スピードアップ賞に中日バルデス、西武牧田ら

スピードアップ賞に中日バルデス、西武牧田ら

 日本野球機構(NPB)は13日、「ローソンチケット スピードアップ賞」の受賞者を発表した。

 【投手部門】=レギュラーシーズンにおいて最も平均投球間隔(無走者時)が短かった投手

 ◆セ・リーグ 中日ラウル・バルデス投手 9・1秒

 ◆パ・リーグ 西武牧田和久投手 7・5秒

 【打者部門】=レギュラーシーズンにおいて最も相手投手の平均投球間隔(無走者時)が短かった打者

 ◆セ・リーグ 中日京田陽太内野手 11・4秒

 ◆パ・リーグ 西武源田壮亮内野手 12・4秒

 【チーム表彰】=レギュラーシーズンにおいて最も平均試合時間(9回試合のみ)が短かったチーム

 ◆セ・リーグ 巨人 2時間59分

 ◆パ・リーグ 西武 3時間3分

 2年連続で受賞した中日バルデス、西武牧田は、ともに賞金が50万円から100万円にアップし、来シーズン以降はスピードアップ賞の対象選手から外れる。

 中日京田、西武源田は賞金50万円、巨人、西武には賞金100万円が贈られる。

 セ・パ投手の上位5人は以下の通り。

 ◆セ・リーグ

 1位 中日バルデス 9・1秒

 2位 ヤクルト・ブキャナン・9・9秒

 3位 DeNAウィーランド 9・9秒

 4位 巨人田口 10・1秒

 5位 巨人マイコラス 10・1秒

 ◆パ・リーグ

 1位 西武牧田 7・5秒

 2位 オリックス松葉 10・5秒

 3位 日本ハム加藤 11・2秒

 4位 オリックス・ディクソン 11・3秒

 5位 ロッテ唐川 11・4秒

※投手の対象選手は、投球イニングが先発は120回以上、救援は50回以上。打者は規定打席をクリアした選手

【阪神タイガース】鳥谷が通算1000四球

阪神鳥谷が通算1000四球、史上15人目の偉業

<阪神6-1中日>◇10日◇甲子園

 阪神鳥谷敬内野手(36)がプロ通算1000四球を達成した。

 5回2死三塁から、6球目の外角高めの直球を見送り四球を選んだ。プロ野球史上15人目の偉業を達成した。今季は通算2000安打を達成しており、節目のシーズンとなった。

【中日ドラゴンズ】浅尾、200ホールド達成

中日浅尾200ホールド「監督に気使わせ情けない」

<ヤクルト4-6中日>◇1日◇神宮

 中日浅尾が史上3人目の通算200ホールドを達成した。3-3の7回2死から登板し、広岡を外角のフォークで見逃し三振にした。「2年くらい足踏みしたのでホッとしています。うれしいけど、監督に気を使わせてしまい、情けない。申し訳ないです」。ホールド条件を整えてくれた首脳陣や仲間に感謝した。

 黄金時代の絶対的ストッパー。10年にはプロ野球記録の47ホールドを達成したが、近年は右肩痛に悩まされ、昨年はついに初の1軍登板なし。今年も2軍では投げていたが、初昇格は9月に入ってから。ホールドは15年9月以来だ。引退も頭をよぎっていた。

 「この2年間、どうしようかな…と思う時期があった。でも自分を分かってくれて、支えてくれる人がたくさんいた。いなかったら、もういいやとなっていたかも」。記念ボードと場内インタビュー。久しぶりの「晴れ舞台」に球場は沸いた。ファンに、浅尾は笑顔で何度も手を振った。【柏原誠】

 ▼通算200ホールド=浅尾(中日) 1日のヤクルト25回戦(神宮)で達成。山口鉄(巨人)宮西(日本ハム)に次いでプロ野球3人目。初ホールドは07年4月21日のヤクルト5回戦(神宮)。

【NPB】10万号本塁打はオリックス・マレーロ

10万号メモリアル弾はオリックス・マレーロ

<ロッテ0-4オリックス>◇29日◇ZOZOマリン

 オリックス・マレーロ外野手(29)が6回2死一塁からプロ野球通算10万号のメモリアル弾を放った。

 T-岡田が5回に2ランを放ち、あと1本となっていた。

 NPBから賞金100万円が贈られる。

 

 ◆プロ野球の記念本塁打◆打者(所属)・年月日・対戦相手(球場)

 ◇1号 藤井勇(タイガース) 1936年5月4日・セネタース(甲子園)

 ◇5000号 千頭久米夫(西鉄) 51年9月23日・阪急(後楽園)

 ◇1万号 渡辺清(阪急) 57年7月19日・近鉄(大阪)

 ◇1万5000号 河野旭輝(中日) 62年8月16日・巨人(後楽園)

 ◇2万号 井石礼司(東京) 66年7月6日・近鉄(東京)

 ◇2万5000号 高木守道(中日) 69年10月11日・広島(中日)

 ◇3万号 基満男(太平洋) 73年5月20日・近鉄(平和台)

 ◇3万5000号 池辺巌(阪神) 76年7月23日・中日(ナゴヤ)

 ◇4万号 ウイリアムス(阪急) 79年6月28日・ロッテ(西宮)

 ◇4万5000号 山本浩二(広島) 82年5月15日・大洋(広島)

 ◇5万号 仲根政裕(近鉄) 85年4月23日・南海(藤井寺)

 ◇5万5000号 駒田徳広(巨人) 87年9月7日・大洋(横浜)

 ◇6万号 広永益隆(ダイエー) 90年9月26日・オリックス(西宮)

 ◇6万5000号 谷繁元信(横浜) 94年6月19日・阪神(甲子園)

 ◇7万号 駒田徳広(横浜) 97年9月9日・巨人(東京ドーム)

 ◇7万5000号 ボーリック(ロッテ) 01年4月20日・近鉄(千葉マリン)

 ◇8万号 ペタジーニ(巨人) 03年9月14日・ヤクルト(東京ドーム)

 ◇8万5000号 フェルナンデス(楽天) 06年8月11日・西武(インボイス)

 ◇9万号 ブラウン(西武) 10年4月4日・日本ハム(札幌ドーム)

 ◇9万5000号 松田宣浩(ソフトバンク) 14年5月13日・ロッテ(QVCマリン)

 ◇10万号 マレーロ(オリックス) 17年9月29日(ZOZOマリン)

【読売ジャイアンツ】阿部、弱味見せず戦う姿勢貫いた2000安打

巨人阿部、弱味見せず戦う姿勢貫いた2000安打

<広島4-1巨人>◇13日◇マツダスタジアム

 チーム勝利のために戦う姿勢を貫いて到達した巨人阿部の2000安打だ。08年10月10日だった。神宮球場でのヤクルト戦。勝てばリーグ優勝の大一番で阿部は4回に先制24号ソロで口火を切る。6回、右越え適時二塁打を放った直後に悲劇が襲った。二塁走者としてリードをとった。けん制球に頭から帰塁。右手が思ったよりも早くベースに付き、次の瞬間、激痛が肩を襲った。両足をばたつかせ、もがき苦しむ姿にベンチも青ざめた。歩くこともできず、担架に身をゆだねるしかなかった。8回表の攻撃が始まること、右肩をテーピングで固め、口を一文字に結んだまま病院へ向かう車に乗り込んだ。

 最も勝利に貢献した阿部は、胴上げの輪にも加われなかった。診断結果は右肩の脱臼。クライマックスシリーズ(CS)の出場も絶望的になった。「俺が行かないと。みんなでペナントレースを戦ってきた。優勝が決まったんだしね」。右腕を三角巾でつったままビールかけ会場に向かった。明るく取りつくろい、主将として乾杯の音頭をとった。

 ビールかけ会場から早々と姿を消し、都内の飲食店のソファ席に腰を下ろした。「みんなに変な気を使わせたくない」。テレビ画面にはビールかけで盛り上がる仲間の姿があった。じっと黙ったまま、目の前に置かれたかつ煮を左手のスプーンでほおばった。リーグ優勝の喜びよりも悔しさが強かったんだろう。ただ、その姿はナインの前では決して見せなかった。見せようとはしなかった。

 決して、忘れられない2安打も2000分の2として刻まれている。勝つためのプレーを徹底する理由は、チームメートと勝利の喜びを共有することにつながる。ともに苦しみ、ともに喜ぶ。チームプレーの醍醐味(だいごみ)を体現し続けてきた大記録だ。【巨人担当 為田聡史】

【中日ドラゴンズ】中日岩瀬珍プレーで日本新記録達成

中日岩瀬珍プレーで日本新!重信帰塁でベース踏まず

<巨人4-5中日>◇6日◇東京ドーム

 まさかの幕切れで、中日岩瀬仁紀投手(42)が史上最多950試合登板を達成した。1点リードの9回に登板。1死一、二塁から3番坂本勇を中飛に打ち取り、2死。一塁走者の重信が二塁を踏まずに一塁に戻ったため、次打者阿部を打席に迎えた後、岩瀬が二塁にボールを送ってアピールプレーで試合が終わった。岩瀬は「あんな終わり方は初めて。何となく二遊間の2人が呼んでいるな、と。久しぶりに1点差で9回だったので緊張した」とホッとした表情。1回0封で2セーブ目を挙げ、自身の最多セーブ記録を404に更新。最多登板に花を添えた。

 球界最年長で並ぶロッテ井口が一足先に引退を決め、岩瀬の進退も注目されるようになった。抑えとして働けなければ引退と決めていた時期もあったが、長く悩む中で心境は変化。「弱いチームで終わりたくない。CSの重圧、日本シリーズの緊張感から遠ざかっている。知らない子の方が多くなっている。何とか知ってもらいたい」。

 近い関係者には今年の結果次第で、1000試合を目指す可能性も示している。目標を聞かれた42歳左腕は「自分自身(の目標)はない。1つ1つ、1試合1試合を頑張りたい」。積み重ねた先に大記録が見えてくる。【宮崎えり子】

 ▼岩瀬が6日の巨人18回戦(東京ドーム)にリリーフ登板し、通算950試合登板のプロ野球新記録をマークした。初登板は99年4月2日の広島1回戦(ナゴヤドーム)で、4日の巨人戦で米田(近鉄)の949試合に並んでいた。この日は404セーブ目を挙げ、通算最多セーブのプロ野球記録も更新。42歳8カ月でセーブは、岩瀬自身が今年の6月23日巨人戦でつくった42歳7カ月のセ・リーグ最年長セーブを更新した。

【中日ドラゴンズ】中日岩瀬949登板、日本タイ記録を自身白星で飾る

中日岩瀬949登板!日本タイ記録を自身白星で飾る

<巨人5-6中日>◇4日◇東京ドーム

 中日岩瀬仁紀投手(42)が史上最多登板を達成した。通算949試合で米田哲也の日本記録に並んだ。同点の9回2死一、二塁で田島を救援し、阿部に右前打を浴びて満塁になったが、村田を打ち取り、サヨナラのピンチを切り抜けた。

 記録達成のアナウンスがあると、三塁ベンチ前で歓声に応えた。

 10回にチームが勝ち越し、岩瀬に今季3勝目が転がり込んだ。自身の白星で記録達成を飾った。

 愛知県生まれで西尾東から愛知大、NTT東海(当時)を経て98年ドラフト2位で中日入り。1年目から救援として活躍。04年から抑えに固定され、史上最多の通算403セーブを挙げている。99~13年まで15年連続で50試合に登板した。

 14年途中の左肘故障で15年は登板がなかったが、引退危機を乗り越え、今季はこれが45試合目の登板と完全復活した。

【千葉ロッテマリーンズ】鈴木が球宴敢闘賞

ロッテ鈴木が敢闘賞 マリンで活躍「最高の結果」

<マイナビオールスターゲーム2017:全パ3-1全セ>◇第2戦◇15日◇ZOZOマリン

 全パのロッテ鈴木大地内野手(27)が2安打1打点で敢闘賞を獲得した。

 「7番二塁」でフル出場。1-1の5回先頭で右翼フェンス直撃の三塁打を放ち、秋山の右前打で勝ち越しホームを踏んだ。7回には、小川の低め149キロを捉え右越えソロ。マリンを本拠地とするロッテ選手の活躍に、球場は沸いた。

 「チーム状況が良くない中、選んでいただいて、千葉でやれて、自分としては最高の結果でした」と笑顔で振り返っていた。

【北海道日本ハムファイターズ】西川、敢闘賞を獲得

日本ハム西川、敢闘賞を獲得「忘れられない球宴」

<マイナビオールスターゲーム2017:全セ2-6全パ>◇第1戦◇14日◇ナゴヤドーム

 球界屈指のイケメンには、ド派手なことがよく似合う。全パの日本ハム西川が8回、右翼スタンド5階席へ推定141メートル(トラックマンデータ)の特大アーチを放った。「忘れられない球宴になりました」。昨年の日本シリーズではサヨナラ満塁本塁打。7年目で初出場の球宴でも、強烈なインパクトを残した。

 虎視眈々(たんたん)と狙っていた。足元には、真っ白に金色の模様をあしらった特注スパイク。手袋も同じ柄。「パーティー仕様です」。5回の守備から出場し、7回に球宴初打席初安打となる中前打を放つと、8回には同僚・中田ばりのフルスイング。「シーズン中にはあんなスイングしない。今後に影響を及ぼすので、もう封印します」と笑った。

 名古屋入りした前日13日は、大谷と球団スタッフを焼き肉に誘った。トレーナーには日頃の感謝を、大谷には先輩としてごちそうし、前半戦の疲れを癒やした。この日の試合前には、同い年の西武源田と言葉を交わした。盗塁王を争うライバル同士(西川25個、源田24個)。「いろいろな人と話もできたし、いい機会になりました」。球宴を心から楽しんだ。

 途中出場ながら、敢闘賞を獲得。賞金100万円を手にし「親にでも、自分にでも、何かプレゼントしたいですね」。初めての大舞台で、しっかりと爪痕を残した。【本間翼】

【福岡ソフトバンクホークス】内川、球宴で2度目のMVP

ソフトバンク内川2度目MVP「申し訳ないなと」

<マイナビオールスターゲーム2017:全セ2-6全パ>◇第1戦◇14日◇ナゴヤドーム

 ソフトバンク内川聖一外野手(34)が、8回の決勝打を含む2安打を放ち、4年ぶり2度目のMVPを獲得した。

 試合後のインタビューで内川は「唯一の心配事は、大谷選手の代打だったので、ファンのみなさんは大谷選手を見たかったんじゃなかったかなというのが、ちょっと申し訳ないなと思いながら代打に立たせてもらいました。あのタイミングで使っていただいてMVPをもらいますが、僕が打つよりも、もっとインパクトのあるホームランもありましたし、僕もベンチで、久しぶりに楽しみながら野球をやらせていただきました。(勝ち越し打に)心の中には100パーセントMVPがよぎって、ここで打てばチャンスがあるかもと思いながら、打席に入りました。(2度目のMVPに)ファンのみなさんはホームランだったり、一目で見てすごいなというのを求めていると思いますので、僕もまだまだそういうバッティングが出来るようにこれからも頑張りたい」と笑顔で話した。